山吹の花

今日のお花は一重の山吹の枝物です。

そういえば、先日お散歩した新宿中央公園に、山吹に囲まれた、太田道灌と蓑を求められた家の少女、「紅皿(べにざら)」の銅像があります。

【七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき】

ずば抜けて秀才だった彼は、急な雨に困っているのに、蓑の変わりに差し出した山吹の花に激怒します。

後に、田舎の少女が花一輪に、貧しさゆえに蓑がないことを、
「後拾遺集」醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれた歌に例えたことを家臣から知らされ、自分を恥じ、この日を境に歌道に精進したそうです。

清楚な黄色のお花が新緑に映えて、私の目も癒してくれます。

八重の山吹より、一重の山吹の花がなぜか好きなんです。＾＾