風情

東京郊外



夕暮れ時……




お家に着く頃には
暗くなっているだろうなぁ




さっき別れた姉は、



寂しいな…と、


つうー・・



一筋の涙をこぼした。




大きな家に 今はたった 1人。




夜になるとハクビシンがきてね、
今年は柿をみんな食べられてしまうのよ。
泊まっていかないの?




坂道で見えなくなるまで手を振っていたね…




ごめんね、
また、近いうちにくるからね、
きっとだよ。





私は
電車を待っています。






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