独り

いつもの近道、
夕闇の中、野良猫ちゃんが座ってた。




もう…
老いた猫ちゃんは
側を通っても 動かない。



私が にゃーんと言っても無表情。




後ろから、独り暮らしの杖をついたおじいちゃんがやって来た。




に"ゃ〜ん’" と 掠れた声をかけた…



老猫は



に"〜ゃん" と ひび割れた鳴き声で応える。






寒くなる季節になるね、、、


お互い、


達者で いてください。…



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・