ごめんなさい。と 言おうよ。
通勤ラッシュの電車内。
優先席の前の吊り革に掴まっていた私。
次の駅で、発車寸前、乗り込んで来たサラリーマンが、網棚の上に重そうな通勤バックを放り投げ…
危ないっ!
ズドーン!
ううぅぅ……
一瞬の出来事!!
鞄は、席に座っていた中年過ぎの婦人の足に当たって 落ちた。
「あ〜どうも〜」と、サラリーマン。
暫く目に涙を浮かべて我慢していたおばさまは、ズボンの裾を上げ、足首から膝までのサポーターを 見せて…
「痛みが止まらないんですけど!」と言いました。
「わざと じゃないんで。」
「本当に痛いんですよ!」
「だから!わざとじゃない って言ってるでしょ!」
ハラハラ ドキドキ しながら 隣に立っていた私は、腹が立ってきた!
このぉ〜!
そこの おじさん!
ごめんなさい。 は!?
すみませんでした、大丈夫ですか? は!?
言えなかったけど…
こんな奴、
絶対!会社でも嫌われ者だ!
降りる迄、痛みと怒りいっぱいのお顔のおばさま…
今頃 どうしているかなぁ。大丈夫ですか?
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