計算できないもの

一昨日 谷川俊太郎さんの詩を載せました。



 せつな 


テーブルのうえにあったいちまいのかみ

へやのドアをあけたらふわりとゆかへ

くうきにささえられながら

みぎひだりにすべるようにゆれておちてゆく・・



で、始まる詩です。



「あの紙切れが右左に滑り落ちて行く運動学の微分方程式が解けないんです。
ロケットを飛ばす天体力学はほぼ完成しているのに・・・」と、物理学を研究している方から教えていただいた。






桜の花が 吹雪のように 
散るときも
まるで意志があるように 

手のひらには 
落ちて来てくれません。



 朝の空気の中で


なんでなのか わからない
そんな どうでもいいできごと が 好き 



もう一度 そう 思った。



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