往生

姉のお義母さんが往った。


白いお布団の中で、あまりにも小さくなった、おばあちゃん。
姉が染めた頬が微笑んでいるようだった。

 

痴呆が進んでいたので、
末期癌でホスピスに入る準備をしている息子の事はわからなくても、姉の名前は忘れることなく、呼び掛けると、手踊りして喜んでいたのに。 
ひ孫が生まれたばかりなのに・・・




往生とは


死によって、この穢れた世を去り、仏、菩薩の浄土に生まれることをいうそうな・・・





誰でも逝く道。



お庭に、
大きな牡丹の花が 今は盛りと咲いていた。。



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