鹿尾菜

「鹿尾菜、お弁当に入れたけど 美味しかったぁ^^」

と mail がきた。



はて?


昨日、お見舞いに来てくれたので、
煮物(ひじき・人参・大豆・お揚げで炊いた)

野菜の天ぷら(なす、しめじ、asparagus、インゲン) 
を、お土産にあげたけど・・・・



鹿の尾の菜 に相応しいもの?ねぇ?・・・ナンダロウ・・・





恥ずかしながら「鹿尾菜って何?」 と返信。^^




「ひじき!」



あらまぁ ^^


ひとつお勉強になりました。




古くは「鹿尾菜藻」って言ってたんだってさ。






伊勢物語 三段より

むかし、おとこありけり。
懸想じける女のもとに、ひじきもといふ物をやるとて、

思ひあらば葎の宿に寝もしなんひじきものには袖をしつゝも

二条の后のまだ帝にも仕うまつりたまはで、たゞ人にておはしましける時のこと也



天皇直系で、恋と歌の世界に生きる美男子、在原業平と、藤原氏の家系で、後に、二条の后となる藤原高子の有名な出会いのシーン。
この恋はなかなか成功しなくて、五段目で、ついに愛し合うまでなりますが、周囲がこの恋を許さない。
そこで、六段目では、駆け落ち。残念ながら大失敗に終わります。
七段から先は業平の東下りとなり・・
一方、高子は帝に仕えることとなります。






ふ〜〜ん・・・ひじきは高級品だったのねぇ・・・




想いあらば葎(雑草)が生えている宿でもいい・・ひじきも(敷物)には衣の袖をしても・・・って?!




業平さん

やるぅ〜〜!!



でもさぁ・・・好きじゃないな!
恋と歌だけに生きる こういう方 ^^



そうそう!
「私もお弁当に入れたけど 美味しかったね〜^^v」