東京の空

昨日も、そして朝のニュースでも、石原都知事が発言した、尖閣諸島(魚釣島、北小島、南小島の3島)を東京が所有する話題で大騒ぎしている。
この事は、2010年10月、テレビ番組に出演した際に、民間人の所有者と買い取りの交渉を行っていることを明かしていて、所有者とはすでに基本合意に達しているそうだ。
都議会での承認を経て、年内には正式契約したい・・・・とか。
この海域は、良好な漁場であり、自然エネルギー開発にも興味がある。




だが、しかし・・・・





あぁ・・・


穏やかに澄んだ東京の空に・・
 今日も飛行船が ゆっくり 音も無く飛んでいる。




智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ




高村光太郎の詩が頭に浮かぶ・・・



首都地震被害想定による死者数は、約6400人から約9700人と増加していく。




わたしは 無気力に
桜若葉の間から
少しだけ覗く 
この国の首都を束ねる巨大なビルに
目を向ける
きれいな、穏やかな空は明日も続くのだろうか・・




「あどけない空の話である。」



と、結ぶことは出来ずに・・




ふっと・・ふり返った、寺の境内の、便々館湖鯉鮒狂歌碑には


 『 三度炊く米さへこはし柔らかし思いのままにならぬ世の中 』


とあった。


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