おばあちゃんが教えてくれたこと

郊外の姉の家についた途端、お姑さんのホームから緊急手術の必要連絡があり、そのまま総合病院に付き添っていきました。



ホームの方に押されやって来た車椅子の中で、とても苦しそうなおばあちゃん。



細く細くなった手を握り、
「おばあちゃん、早く元気になって、又歌を聞かせてくださいね」と言ったわたしに、
にっこり笑って小さな声で古い曲を歌ってくれたのです。



ご苦労が多い人生だったそうですが、いつも笑顔の明るい方で、
姉は「おばあちゃんは偉いです!」と
自分のおでことあばあちゃんのおでこをくっつけて涙を浮かべました。




「覚悟もしてください・・」と先生からの説明に、手術が終わる深夜まで緊張しましたが、無事、成功。素晴らしい生命力です。



おばあちゃんは、認知症が始まり、人にお世話になって生きているのかも知れません。



でも、ちゃんと自分から
「自分の出来る方法で人としての生き方」を
教えてくださった気がしました。



おばあちゃん!頑張って!
暖かな庭の梅の木に 小鳥が今日も来ていますよ。


春がきますね・・・



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