つくつくほうしが鳴く朝
飛び散る
水の先に
秋の花のつぼみ
今朝は
つくつくほうしが鳴いています。
高音の裏返った第一声が
可愛くって 可笑しい・・
きっと
7年間待って登場したからなのね
つくつくほう〜し
つくつくほう〜し
つくつくほう・・し・・・・
もう
お終いなの?
ありがとう
今朝も笑顔から
大正12年夏
白秋は
童謡第五集に、こんな はしがき を書いています。
「 あなたがたはその花咲爺さんの姿を見たことはありますまい。
ですけれども花咲爺さんの方ではあなたがたをよく知っています。
そうしてあなたがたのお家のお庭に、あなたがたのまだお目々のさめない頃からそうっと入って来て、いろんな花をいろいろに咲かして、お窓の下などを通ったり、にこにこ笑ってしゃがんで見たりしています。
そうしてまたおとなりのお庭へ軽いゴム鞠のように垣根を跳ね越えて消えてしまいます。
ですから、朝は早う起きるものですよ。
そうして、お庭に何の花が咲いているか、花咲爺さんがほんとに来てくれたか、
どうか、毎朝お窓からのぞいて御覧なさい。
きっといい幸せがあなたがたを喜ばせるに違いありません。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
つくつくほうし、つくつくほうし
お背戸の柿の果やまだ青い
北原白秋の詩から
きっと!
赤い果 に、なる日は 来るんだね ^^