指輪の文字
すぐ上の姉と久しぶりに会って、慟哭した。
こんなに大きな声で泣いたのはなぜだろう・・・・
「会いたかった・・・あなたは、本当によく頑張って過ごしてきました。
遠くで見ていただけだったね・・・」と、姉は深く頭を下げて泣いた。
「温かい気持ちは分かっていたけど、その時々で甘えてきたら、きっと挫けていたよ」とわたしも泣いた。
そして、「とても似合うから^^」と、わたしが欲しがった、シルバーのリングをはめてくれた。
小さな文字が刻んである。
Love conquers all
姉は視力が悪いので、文字が解って、わたしに買ってくれたのではないと思う。
いろんな事を抱えて生きている毎日。
悲しさ、むなしさ、寂しさ・・・
誰でも、
誰にも・・・
吐露できないことは・・・
それぞれ、たくさんあって・・・
それでも、明日は 来るね。
でもね、
わたしが「泣き言を言わなかったね」と褒めてくれたけど、おねえさんの方が癌の闘病中のご主人やお姑さんのお世話をし、15年以上障害者の方達に絵画教室をボランティアで続けていて、口に出来ないこともいっぱいあったはず。
誰にも、必ず 誰かが 想っていてくれている から、頑張れたんだよね。
大きな声で泣けて良かったね・・・と、一番上の姉は笑った。
うん。
8月15日に出会った
偶然で
必然な 言葉。
Love conquers all 愛は全てに勝つ
見えても・・見えなくても
周囲から沢山の愛をもらって生きているからこそ、
いろんな力が湧き、忍耐もできてきた と思う。
ありがとう
ありがとう
きっと、これからも。